香港取引所、東南アジア・中東企業の誘致目指す=CEO

香港の取引所運営会社、香港取引所(HKEX)は東南アジアと中東の上場企業を誘致する計画を打ち立てている。写真は2020年9月、北京で撮影(2025年 ロイター/Tingshu Wang)
[香港 16日 ロイター] - 香港の取引所運営会社、香港取引所(HKEX)は東南アジアと中東の上場企業を誘致する計画を打ち立てている。HKEXのボニー・チャン最高経営責任者(CEO)が明らかにした。
チャン氏によると、世界的な事業拡大に必要な資金を調達するためHKEXへの上場を目指す中国本土上場企業も増えている。
チャン氏は「われわれは現在、実際には既に他の市場に上場しているが、自国の国内市場では大きく成長したかもしれない企業に焦点を当てている」と主張。「私は今、われわれが重点的に取り組む対象は非上場企業ではないかもしれないということに気付き始めている」と語った。
チャン氏は、こうした取り組みの一環としてHKSEがサウジアラビアの首都リヤドに駐在員事務所を近く開設する予定だと説明した。それにより、サウジの取引所との関係が「さらに緊密化」すると付け加えた。
チャン氏によると、過去1年間にシンガポール企業3社が香港市場に上場したほか、タイ企業1社も近く上場する見通し。大中華圏以外の上場候補企業とHKSEとの交渉は「大きく勢い付いている」という。