米、「誠意ある」交渉しない国に関税上乗せ部分復活も=財務長官

ベセント米財務長官は5月18日、貿易相手国が通商協議で「誠意ある」交渉を行わなければ、米国は先月に警告した税率で関税を課すことになるという見解を示した。7日、ワシントンで撮影(2025年 ロイター/Nathan Howard)
[ワシントン 18日 ロイター] - ベセント米財務長官は18日、貿易相手国が通商協議で「誠意ある」交渉を行わなければ、米国は先月に警告した税率で関税を課すことになるという見解を示した。NBCニュースの番組インタビューで語った。
トランプ大統領は先月2日、全ての輸入品に一律10%の基本関税を課した上で、各国の関税や非関税障壁を考慮し、国・地域別に税率を上乗せすると発表。その後、方針を転換し、1週間後の9日には上乗せ部分を90日間停止した。
また、中国に対する追加関税は30%に引き下げている。
ベセント氏は誠意ある交渉がどのようなものなのかや、上乗せ部分の復活に関する発表時期については明確にしなかった。
同氏は米政権が最も重要な18の貿易パートナーとの交渉に注力していると語った。協定が締結される時期は各国の誠意ある交渉に左右されるとし、誠意を持って交渉していない国には税率を通告する書簡を送付すると述べた。通知を受けた国は4月2日に設定された税率に戻る可能性が高いという。
その上で、各国が誠意ある交渉を行うことを期待しているとした。