米ウェイモ、自動運転車1200台リコール 障害物衝突リスク軽減へ

5月14日、米グーグル親会社アルファベット傘下で自動運転事業を行うウェイモは、ソフトウエアを更新し、チェーンやゲートなどの道路の障害物に衝突するリスクに対処するために、自動運転車1200台余りをリコール(回収・無償修理)する。アリゾナ州チャンドラーで2018年3月撮影(2025年 ロイターF/Heather Somerville)
[ワシントン 14日 ロイター] - 米グーグル親会社アルファベット傘下で自動運転事業を行うウェイモは、ソフトウエアを更新し、チェーンやゲートなどの道路の障害物に衝突するリスクに対処するために、自動運転車1200台余りをリコール(回収・無償修理)する。
米運輸省道路交通安全局(NHTSA)は昨年5月、同社の自動運転タクシーが交通安全法に抵触する可能性のある動きをしたとの報告を受け、車両性能に関する調査を開始した。
リコール対象車両は、同社の第5世代自動運転システムソフトを搭載する1212台。
ウェイモはカリフォルニア州サンフランシスコ、ロサンゼルス、アリゾナ州フェニックス、テキサス州オースティンで1500台強の自動運転車両を運行し、有料乗車回数は週25万回超に上っている。新たにジョージア州アトランタ、フロリダ州マイアミ、首都ワシントンでもサービスを展開する計画。
同社は2022─24年後半までにチェーンやゲートなどの障害物との衝突事故を16件把握している。NHTSAに提出した報告書によると、これらの事故による負傷者はいなかった。
NHTSAは調査中のいくつかの事故は「有能なドライバーであれば回避できたと考えられるはっきりと目に見える物体との衝突事故だ」と指摘した。
ウェイモは、昨年11月に開始したソフトウエアの更新により問題は解決し、12月末までにこのソフトを全車両に配備したと説明した。その上で「数千マイルに及ぶ完全自動運行で負傷者を減らした当社の記録は、当社の技術が道路をより安全にしていることを示している」と付け加えた。