ニュース速報
ビジネス

午後3時のドルは142円後半、日米財務相会談後の急変警戒

2025年04月24日(木)15時34分

 4月24日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル安/円高の142円後半で取引されている。写真は1ドル紙幣。2021年11月撮影(2025年 ロイター/Murad Sezer)

Shinji Kitamura

[東京 24日 ロイター] -

午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル安/円高の142円後半で取引されている。注目の日米財務相会談を今夜に控え、前日海外で進んだ円安は一服となった。市場では、会談後も市場は不安定な動きが続くのではないか、と警戒する声が上がっている。

東京市場のドルは、前日海外市場の終盤に付けた143円半ばからじり安となり、一時142円半ばまで下落した。ベッセント米財務長官が特定の通貨目標に関する協議は念頭にないと発言し、前日は円安が進んだものの、「かといって、これまでのような円安を容認することもないだろう」(外銀ディーラー)との思惑が、円の反発につながった。

円は対ドル以外でも底堅い動きとなり、豪ドルは前日海外高値の91円半ばから90円半ばへ、カナダドルも同103円半ばから102円後半へ下落した。

みずほ証券チーフ為替ストラテジストの⼭本雅⽂氏は、会談で間接的な円高誘導を行う可能性があるとみている。「高インフレにもかかわらず中立金利を下回る政策金利を維持する日銀の姿勢に修正の余地があるといった指摘や、消費減税や公共投資拡大などの財政拡張を求め、日本経済の成長を加速させて円高を促す可能性もある」という。

訪米中の加藤勝信財務相は、為替の過度な変動や無秩序な動きは「経済・金融に悪影響を与え得る」との認識を改めて示し、会談では「それをベースに、今回の協議にもあたりたい」と述べた。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 142.78/142.79 1.1336/1.1337 161.86/161.88

午前9時現在 143.20/143.21 1.1325/1.1334 162.23/162.25

NY午後5時 143.44/143.47 1.1313/1.1317 162.28/162.35

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

パナソニックHDが今期中に1万人削減、グループの業

ワールド

インド、パキスタンによる国境全域での攻撃発表 パキ

ビジネス

日経平均は続伸、米英貿易合意や円安を好感 TOPI

ビジネス

日本製鉄、今期純利益は42%減の見通し 市場予想比
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 2
    ついに発見! シルクロードを結んだ「天空の都市」..最新技術で分かった「驚くべき姿」とは?
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 5
    骨は本物かニセモノか?...探検家コロンブスの「遺骨…
  • 6
    中高年になったら2種類の趣味を持っておこう...経営…
  • 7
    教皇選挙(コンクラーベ)で注目...「漁師の指輪」と…
  • 8
    恥ずかしい失敗...「とんでもない服の着方」で外出し…
  • 9
    韓国が「よく分からない国」になった理由...ダイナミ…
  • 10
    あのアメリカで「車を持たない」選択がトレンドに …
  • 1
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 2
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つの指針」とは?
  • 3
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得る? JAXA宇宙研・藤本正樹所長にとことん聞いてみた
  • 4
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 5
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 6
    古代の遺跡で「動物と一緒に埋葬」された人骨を発見.…
  • 7
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 8
    シャーロット王女とスペイン・レオノール王女は「どち…
  • 9
    日々、「幸せを実感する」生活は、実はこんなに簡単…
  • 10
    インドとパキスタンの戦力比と核使用の危険度
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 5
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 6
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 7
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 8
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 10
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中