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英ヒースロー空港が終日閉鎖、変電所火災で停電 航空便に混乱

2025年03月21日(金)16時30分

英ロンドンのヒースロー空港は21日、近くの変電所で発生した大規模火災により電力供給が停止したことを受け、終日閉鎖すると発表した。写真は1月に同空港で撮影(2025年 ロイター/Toby Melville)

Kate Holton Dan Catchpole

[21日 ロイター] - 英ロンドンのヒースロー空港は21日、近くの変電所で発生した大規模火災により電力供給が停止したことを受け、終日閉鎖すると発表した。世界中の航空便に影響が出ている。

大きな炎と煙が上がり、地元消防当局によると、約70人の消防士が消火活動にあたっている。出火原因は不明という。近隣の建物から約150人が避難し、数千棟の建物が停電している。

ヒースロー空港は「乗客と従業員の安全を確保するため、ヒースロー空港は3月21日23時59分まで閉鎖される」とXに投稿。利用客に空港に来ないよう呼びかけた。

フライト追跡サイト「フライトレーダー24」によると、ヒースロー行きの少なくとも120便が他の空港への迂回を強いられている。21日にヒースロー発着の少なくとも1351便が影響を受けるという。

同サイトの広報担当者は「ヒースローは世界の主要なハブ空港の一つだ」とし、「世界中で航空会社の運航に混乱が生じる」と述べた。

ブリティッシュ・エアウェイズは21日に341便のヒースロー空港への着陸を予定していた。

「これは明らかに当社の業務と顧客に大きな影響を及ぼす。当社は、今後24時間およびそれ以降の旅行オプションについて、顧客にできるだけ早く通知できるよう、全力を尽くしている」と発表した。

世界中の航空機が航路変更を余儀なくされている。

カンタス航空はパース発の便をパリ行きに変更。ユナイテッド航空はニューヨーク発の便をアイルランドのシャノン行きに、サンフランシスコ発の便をワシントンDCに行先を変更した。

米国発の一部の便は上空で引き返し、出発地に戻った。

ヒースロー空港の広報担当者はロイターに電子メールで、電力がいつ復旧するかは不明であり、今後数日間は大きな混乱が予想されると述べた。

ロイター
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