ニュース速報
ビジネス

米ディズニー、フロリダ州と和解 特区監督巡る訴訟で

2024年03月28日(木)08時09分

米ウォルト・ディズニーは、フロリダ州のテーマパーク「ディズニーワールド」のための特別区域に対する監督権限を巡る訴訟で、デサンティス州知事と和解に達したと発表した。2022年7月、オーランドで撮影(2024年 ロイター/Octavio Jones)

[27日 ロイター] - 米ウォルト・ディズニーは27日、米南部フロリダ州のテーマパーク「ディズニーワールド」のための特別区に対する監督権限を巡る訴訟で、デサンティス州知事が任命した特別区監督委員会と和解に達したと発表した。

ディズニーは、性的少数者に関する教育を制限する州の措置を批判したことをきっかけに、2022年以来デサンティス氏と対立してきた。

ディズニーワールドなどテーマパーク開発を監督する委員会は昨年、ディズニーに有利な過去の「裏取引」を無効にするために州裁判所に同社を提訴。デサンティス氏は昨年、知事が監督委員を任命できるようにした。

和解により旧監督委が承認した土地使用計画が無効との現委員会の判断をディズニー側が受け入れ、20年に決定したテーマパークや商業地区の開発計画を今後の青写真とすることになった。ディズニーは公的記録へのアクセスを求める訴訟を取り下げることにも合意した。

ディズニーワールドのジェフ・バーレ社長は、和解により「特別区の新指導部との建設的関与に新章が開かれた」と述べた。

ディズニーは言論の自由を巡る見解の表明に対して、州が同社の事業に不当介入したとして連邦地裁にも訴訟を提起。地裁が1月に訴えを退けたのに対し同社は控訴しているが、今回、テーマパーク地区の開発で話し合いを進める間は控訴手続きを停止することでも合意した。

フロリダ州選出の下院議員だったデービッド・ジョリー氏は和解について「双方が対立を乗り越えて、ディズニーと州当局間の従来の強い関係を復活しようとしている表れだ」と指摘。

デサンティス氏が大統領選から撤退したため、同氏側は法廷闘争を続ける意欲を失ったようだとも述べた。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

アングル:最高値のビットコイン、環境負荷論争も白熱

ビジネス

決算に厳しい目、FOMCは無風か=今週の米株式市場

ビジネス

中国工業部門企業利益、1─3月は4.3%増に鈍化 

ビジネス

米地銀リパブリック・ファーストが公的管理下に、同業
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ」「ゲーム」「へのへのもへじ」

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 5

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 6

    走行中なのに運転手を殴打、バスは建物に衝突...衝撃…

  • 7

    19世紀イタリア、全世界を巻き込んだ論争『エドガル…

  • 8

    ロシア黒海艦隊「最古の艦艇」がウクライナ軍による…

  • 9

    ロシア軍「Mi8ヘリコプター」にウクライナ軍HIMARSが…

  • 10

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 6

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 7

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 8

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 9

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 10

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 3

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈する動画...「吹き飛ばされた」と遺族(ロシア報道)

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 6

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミ…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中