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PwC豪州法人、グーグル以外の顧客にも税務機密情報を提供

9月27日、「ビッグ4」と呼ばれる四大監査法人の一角であるPwCの豪州法人は、オーストラリア政府の税務ブリーフィングから得た機密情報を複数の顧客に提供していたと発表した。豪バランガルーの同社オフィスで6月撮影(2023年 ロイター/Lewis Jackson)
Lewis Jackson
[シドニー 27日 ロイター] - 「ビッグ4」と呼ばれる四大監査法人の一角であるPwCの豪州法人は27日、オーストラリア政府の税務ブリーフィングから得た機密情報を複数の顧客に提供していたと発表した。
具体的には元パートナーが2015年に多国籍企業をターゲットにした新しい税法の施行日に関する機密情報を2クライアントに提供したという。
ロイターは7月、PwCオーストラリアが機密情報を共有したクライアントのうち1社がグーグルだったと報道。ただPwCは、守秘義務を理由にクライアントの名前を挙げることを拒否。クライアントは機密情報であることを知らされていなかったという。
元パートナーがグローバル企業との仕事を獲得するために税務機密文書を同僚に漏洩していたことが発覚し、スキャンダルに発展していた。
PwCオーストラリアは今回、ガバナンスの大幅な見直しと合わせて、機密情報提供の事実も公表した。