ニュース速報

ビジネス

ツイッターの対マスク氏訴訟、28日まで停止 買収資金調達に向け

2022年10月07日(金)10時25分

 米デラウェア州の裁判所は、ツイッターの実業家イーロン・マスク氏に対する訴訟を停止するよう命じた。6日の裁判所資料で分かった。写真はサンフランシスコのツイッター本社。2015年4月撮影(2022年 ロイター/Robert Galbraith)

[ウィルミントン(米デラウェア州) 6日 ロイター] - 米デラウェア州の裁判所は6日、ツイッターの実業家イーロン・マスク氏に対する訴訟を一時停止することを決めた。同氏にツイッター買収資金を調達する時間を与える。

訴訟は28日午後5時(東部時間)まで停止された。判事は、期限までに取引が完了しなかった場合、11月の裁判を予定していると説明。マスク氏に対する審理は今月17日に始まる予定だった。同氏の6日の宣誓証言は双方の合意により延期されていた。

ツイッターは発表文で「28日までに(当初合意通り総額440億ドルとなる1株当たり)54.20ドルでの取引完了を楽しみにしている」とコメントした。

ツイッターの株価は6日の取引を3.7%安の49.39ドルで終えたが、引け後の時間外取引では1%上昇した。

マスク氏は6日提出の裁判資料で、銀行は資金提供に協力的だが、さらに時間が必要だと説明。審理の延期を求めていた。

急速な利上げが市場のボラティリティーを高め、レバレッジドファイナンスに対する意欲を減退させたため、買収総額の約28%に当たる125億ドルの資金提供にコミットした主要銀行は多額の損失に直面する可能性がある。

シュワブ・センターのトレーディング・デリバティブ担当マネジングディレクター、ランディ・フレデリック氏は「マスク氏が取引を行うため実際に資金を見いだせるかどうか、まだ不確実性が残っている」と述べた。

マスク氏は自身が最高経営責任者(CEO)を務める電気自動車(EV)大手テスラの株式をさらに売却するのではないかとの憶測も出ている。

*システムの都合で再送します。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米金利先物、9月利下げ確率60%に小幅上昇 PCE

ビジネス

ドル34年ぶり157円台へ上昇、日銀の現状維持や米

ワールド

米中外相会談、ロシア支援に米懸念表明 マイナス要因

ビジネス

米PCE価格指数、3月前月比+0.3%・前年比+2
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された米女優、「過激衣装」写真での切り返しに称賛集まる

  • 3

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」──米国防総省

  • 4

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 5

    アカデミー賞監督の「英語スピーチ格差」を考える

  • 6

    大谷選手は被害者だけど「失格」...日本人の弱点は「…

  • 7

    今だからこそ観るべき? インバウンドで増えるK-POP…

  • 8

    19世紀イタリア、全世界を巻き込んだ論争『エドガル…

  • 9

    「性的」批判を一蹴 ローリング・ストーンズMVで妖…

  • 10

    「鳥山明ワールド」は永遠に...世界を魅了した漫画家…

  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 10

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 3

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈する動画...「吹き飛ばされた」と遺族(ロシア報道)

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 6

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中