ニュース速報

ビジネス

欧州市場サマリー(25日)

2017年10月26日(木)04時15分

[25日 ロイター] - <為替> 9月の米新築1戸建て住宅販売が約10年ぶりの高水準となったことを受け、ドルが対主要6通貨バスケットで下げ幅を縮小、ほぼ横ばいで推移した。

外為市場:[USD/J]

<ロンドン株式市場> 反落し、3週間ぶりの安値で取引を終えた。第3・四半期の英国内総生産(GDP)が市場予想を上回ったことで利上げ観測が高まり、ポンドが上昇。海外で収益を上げる国際的な銘柄が多いFT100種を押し下げた。

製薬大手グラクソ・スミスクラインは5.5%安と、9年ぶりの大幅な落ち込みとなった。消費者向けヘルスケア事業において同社が150億ドル規模の合併・買収(M&A)を検討している可能性から、投資家らは減配を懸念した。

一方、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)は0.4%上昇した。電子たばこなど「次世代製品」の来年の売上高が倍増し10億ポンド(13億ドル)超に達するとの見通しを示した。

ロンドン株式市場:[.LJP]

<欧州株式市場> 下落して取引を終えた。欧州中央銀行(ECB)理事会を翌日に控え、利益確定売りが出た。STOXX欧州600種指数<.STOXX>は9月下旬以来、4週間近くぶりの安値に落ち込んだ。

第3・四半期決算が市場予想を上回ったフランスの高級ブランドグループ、ケリングは8.8%上昇。傘下ブランドのグッチの好調に支えられた。競合のLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)は1.3%の連れ高となった。

一方、フランスの文具製造販売BICは8.3%下落し4年ぶりの安値となった。1-9月期の売り上げが市場予想を下回った。9月下旬に売り上げ見通しを引き下げて以来、株価は急落している。

欧州株式市場:[.FJ]

<ユーロ圏債券>中銀の政策引き締め観測が広がる中、国債利回りが上昇した。

翌日に理事会を控える欧州中央銀行(ECB)の資産買い入れ縮小観測に加えて、米英の利上げ予想も広がり、利回りを押し上げた。

ドイツ10年債利回りは1ベーシスポイント(bp)上昇して0.49%と約3週間ぶりの高水準に迫った。取引時間中の低水準を3bp上回った。

他の域内債券利回りも大半が、当初の下げからおおむね上げに転じた。金融政策の引き締めに最も敏感とされる南欧国債 の動きも、より格付けの高い国債とおおむね一致した。

域内インフレ期待の主要指標が7カ月ぶりの高水準をつけた。インフレ期待が高まれば、ECBが刺激策を縮小する理由にもなることを示す。

ユーロ圏金融・債券市場:[DE/BJ]

ロイター
Copyright (C) 2017 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米金利先物、9月利下げ確率60%に小幅上昇 PCE

ビジネス

ドル34年ぶり157円台へ上昇、日銀の現状維持や米

ワールド

米中外相会談、ロシア支援に米懸念表明 マイナス要因

ビジネス

米PCE価格指数、3月前月比+0.3%・前年比+2
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された米女優、「過激衣装」写真での切り返しに称賛集まる

  • 3

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」──米国防総省

  • 4

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 5

    アカデミー賞監督の「英語スピーチ格差」を考える

  • 6

    大谷選手は被害者だけど「失格」...日本人の弱点は「…

  • 7

    今だからこそ観るべき? インバウンドで増えるK-POP…

  • 8

    19世紀イタリア、全世界を巻き込んだ論争『エドガル…

  • 9

    「性的」批判を一蹴 ローリング・ストーンズMVで妖…

  • 10

    「鳥山明ワールド」は永遠に...世界を魅了した漫画家…

  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 10

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 3

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈する動画...「吹き飛ばされた」と遺族(ロシア報道)

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 6

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中