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来年末まで3度の利上げ適切となる公算=米シカゴ連銀総裁
10月24日、米シカゴ地区連銀のエバンズ総裁は、インフレ見通しと労働市場の改善が継続する限り、2017年末までに3度の利上げが適切となる可能性があるとの見方を示した。写真はワシントンのFRB本部。2014年10月撮影(2016年 ロイター/Gary Cameron)
[シカゴ 24日 ロイター] - 米シカゴ地区連銀のエバンズ総裁は、インフレ見通しと労働市場の改善が継続する限り、2017年末までに3度の利上げが適切となる可能性があるとの見方を示した。講演後、記者団に対し述べた。
総裁は「個人的には現時点から来年末まで、おそらく3度の利上げを織り込む」と述べた。
これは9月会合で示された米連邦準備理事会(FRB)当局者の金利見通しと一致する。2017年末時点の金利見通しの中央値は1─1.25%だった。
エバンズ総裁は利上げ時期については言及を避け、11月、12月、1月のいずれの会合での利上げも大差はないとの考えを示唆した。
その上で、最も重要なことは、利上げを促す条件が何なのかをFRBがより明確にすることだと指摘。総裁自身は失業率が現在の5%の水準から一段と下がり、インフレ見通しが改善するのを確認したいとした。
総裁はまた、米経済は「極めて順調」で、労働市場も「かなり力強い」とし、今年下期は2─2.5%の成長率になるだろうと述べた。
だが生産性の伸び鈍化や高齢化による労働人口の減少が米経済の潜在成長率を押し下げていると分析。長期の潜在成長率は1.75─2%にとどまる可能性があるとした。
エバンズ総裁は、来年の米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持つ。
*内容と写真、カテゴリーを追加しました。