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英中銀、マイナス金利導入は可能 慎重な検証必要=ブリハ委員

4月22日、英中銀金融政策委員会のガーティヤン・ブリハ委員はマイナス金利について、英中銀は恩恵がコストを上回るかどうか非常に慎重に検証する必要があるとの考えを示した。 写真は2011年2月、ロンドンの英中銀(2016年 ロイター/Chris Helgren)
[ロンドン 22日 ロイター] - 英中銀金融政策委員会のガーティヤン・ブリハ委員は、英中銀は理論上はマイナス金利を導入できるが、大手企業が銀行に資金を預金せずに現金を手元に置くようになるまでに金利を引き下げるべきではないとの考えを示した。
同委員は22日付のロンドン・イブニング・スタンダードに掲載されたインタビューで、英中銀はマイナス金利の恩恵がコストを上回るかどうか非常に慎重に検証する必要があるとの考えを示しながらも、「金利をマイナス圏に若干引き下げることは理論上は可能となる」と発言。
ただ、大手企業が銀行に資金を預金せずに現金を手元に置くようになるまでに金利が低下した場合、経済に悪影響が及ぶと指摘。こうした事態は金利がマイナス0.5─マイナス1.0%になった時点で発生するとの見方を示した。
マイナス金利についてはカーニー総裁が前週、英中銀は導入には関心はないとの立場を表明。ブリハ委員は慎重に対応する必要があるとしながらも、導入の可能性に一定の意欲を見せたことで、他の一部金融政策委員から一線を画した格好となった。
*内容を追加しました。