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日本の自動車各社、米ピックアップ市場でシェア獲得に躍起
1月14日、ホンダ、トヨタ自動車、日産自動車も今週、デトロイトで開催中の北米国際自動車ショーで新型のピックアップトラックをアピールした。写真は会場の様子。デトロイトで12日撮影(2016年 ロイター/Mark Blinch)
[デトロイト 14日 ロイター] - 日本の自動車メーカーが、米国におけるピックアップトラックの販売市場シェアを高めようと躍起になっている。ガソリン価格が低水準となるなか、かつて好調だった中小型セダンの需要が抑えられているためだ。
SUV(スポーツ用多目的車)やピックアップトラックの需要高まりで、米自動車販売台数は2015年に過去最高に達した。最も恩恵を受けているのは米大手3社だが、ホンダ<7267.T>、トヨタ自動車<7203.T>、日産自動車<7201.T>も今週、デトロイトで開催中の北米国際自動車ショーで新型のピックアップトラックをアピールした。
日産北米部門のホセ・ムニョス会長は「フルサイズピックアップトラックのセグメントでシェア5%を求めている」と説明。昨年の同セグメントのシェアは約0.6%だったという。
日産はピックアップ「タイタンXD」の新モデルを展示した。
トヨタは昨年、コンパクトピックアップ「タコマ」の新デザインバージョンを発表済み。
ホンダは、ピックアップトラックの新型「リッジライン」を披露した。
自動車関連調査会社ケリー・ブルー・ブックによると、利幅の大きいトラック市場における日本メーカーのシェアは昨年14.7%だった。SUVやクロスオーバー車市場では着実に伸ばしているものの、2007年の20.5%からシェアを落としている。
シニアアナリストのカール・ブラウアー氏は、米国のトラック購入者は国産車を選ぶ傾向にあるため、日本メーカーがシェアを回復するのは容易ではないとしつつ、チャンスはあると指摘。「全体的なボリュームが引き続き拡大すれば、シェア獲得につながる可能性がある。新規の購入者は、海外メーカーであっても気にしない可能性があるためだ」と話す。