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ロイター調査:12月米利上げ確率70%、雇用統計受け「機熟した」

2015年11月11日(水)00時05分

 11月10日、ロイター調査によると、米FRBが12月に利上げに踏み切るとの見方が強まっている。写真はイエレン議長。ワシントンで4日撮影(2015年 ロイター/Gary Cameron)

[ワシントン 10日 ロイター] - ロイターがエコノミスト約80人に行った調査によると、前週末に発表された雇用統計が堅調だったことを受け、米連邦準備理事会(FRB)が来月12月に利上げに踏み切るとの見方が強まっている。

エコノミストが予想する12月15─16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)における利上げ確率は中央値で70%、前回10月時点での55%から上昇した。

アメリプライズ・フィナンシャルのシニアエコノミスト、ラッセル・プライス氏は「利上げを遅らせるよりも利上げを急ぐほうが依然、経済的なリスクは高いものの、機は熟したとの見方が広がっており、最近の指標も12月利上げを後押しする内容になっているようだ」と述べた。

10月の米雇用統計は 、非農業部門雇用者数が27万1000人増と2カ月続いた低い伸びから一転急増し、2014年12月以降で最も高い伸びとなったほか、失業率も2008年4月以来7年半ぶりの水準となる5.0%に低下した。雇用統計発表後、プライマリーディーラー(米政府証券公認ディーラー)に行った調査でも、17社中15社が12月の利上げを見込むと回答していた。

今回の調査では、12月末時点のフェデラル・ファンド(FF)金利予想が中間値で0.375%と前回から変わらず。来年第1・四半期末時点の予想も0.625%と変わらずだった。

ロイター
Copyright (C) 2015 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

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