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中国当局、一部株取引口座を不正疑惑で制限
7月31日、中国証券監督管理委員会は、24の株式取引口座について不正取引の疑いがあるとして制限を設けたことを明らかにした。フーヤン市で4月撮影。提供写真(2015年 ロイター/China Daily)
[上海 31日 ロイター] - 中国証券監督管理委員会(CSRC)は31日、24の株式取引口座について不正取引の疑いがあるとして制限を設けたことを明らかにした。
同委員会のミニブログ「微博(ウェイボー)」によると、これらの口座には異常な買い注文や注文の取り消しが見られ、株価を左右したり、他の投資家の投資判断に影響を与えたりした可能性があるという。
同委員会はまた、市場への影響を見極めるため、上海・深セン株式市場で自動取引戦略を用いた個人・機関投資家を調査していることも明らかにした。
中国当局は、国内株式市場の急落を受けて一連の株価支援策を講じているが、株価上昇は持続していない。
自動取引戦略を採用する中国のヘッジファンド、アルファ・スクエアド・キャピタルのワン・フェン最高経営責任者(CEO)は、「CSRCが対象とするのは、自動取引プログラムを使って買い注文とその取り消しを頻繁に繰り返すことで市場を混乱させ、株価を操縦している投資家に限られている」と指摘。今回の調査が自身のビジネスに影響する可能性は低いとの見方を示した。
中国のプロの投資家は、政府は株価急落の責任をデリバティブや他の取引戦略に負わせようとしていると批判する。
過去1年で見ると、中国株式市場は依然として50%前後上昇しており、投資家の間では政府は最近の株価急落に過剰反応しているとの見方が多い。
*写真を追加しました。