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米国株式市場は3日ぶり反発、雇用統計待ち

2015年03月06日(金)07時12分

 3月5日、米国株式市場は3日ぶりに反発し、小幅高で終えた。写真はニューヨーク証券取引所(2015年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 5日 ロイター] - 5日の米国株式市場は3日ぶりに反発し、小幅高で終えた。2月の米雇用統計の発表を前に、投資家は積極的な取引を控えた。

ダウ工業株30種<.DJI>は38.82ドル(0.21%)高の1万8135.72ドル。

ナスダック総合指数<.IXIC>は15.67ポイント(0.32%)高の4982.81。

S&P総合500種<.SPX>は2.51ポイント(0.12%)高の2101.04。

バイオ医薬品大手アッヴィは、がん治療薬メーカーのファーマサイクリクスを約210億ドルで買収すると発表した。アッヴィは有力がん治療薬を取り込んでこの分野の事業を拡大する。株価はアッヴィが5.7%下げたが、ファーマサイクリクスは10.3%の大幅高となった。

これを受けて他のヘルスケア関連株も買われ、バーテックス・ファーマシューティカルズは5.8%高、リジェネロン・ファーマシューティカルズは3.9%上昇、バイオジェン・アイデックは2.8%上がった。

スーパーマーケットのクローガーは6.7%高。四半期決算が23%の増益となったうえ、市場予想を上回る年度通期の利益見通しを示した。

労働省が発表した週間の新規失業保険申請件数は32万件に増え、市場予想の29万5000件を上回った。また商務省が発表した1月の製造業新規受注は、増加を見込んでいた市場予想に反して減少し、6カ月連続のマイナスとなった。

一方で欧州中央銀行(ECB)はユーロ圏の域内総生産(GDP)見通しを上方修正したうえ、月額600億ユーロの国債買い入れを9日に開始すると発表した。

ディレクション・ファンズのポートフォリオ運用担当マネジングディレクター、ポール・ブリガンディ氏は、この日の米国株市場について、欧州のニュースがある程度の支援材料となったが、市場予想を上回った新規失業保険申請件数で勢いを若干失ったと説明した。

BATSグローバル・マーケッツのデータによると、米取引所の合計出来高は約57億株で、過去5営業日平均の65億株を下回った。

騰落銘柄数はニューヨーク証券取引所が上げ1660で下げ1371(比率は1.21対1)、ナスダックが上げ1560で下げ1154(1.35対1)だった。

(カッコ内は前営業日比)

ダウ工業株30種(ドル)<.DJI>

終値          18135.72(+38.82)

前営業日終値    18096.90(‐106.47)

ナスダック総合<.IXIC>

終値          4982.81(+15.67)

前営業日終値    4967.14(‐12.76)

S&P総合500種<.SPX>

終値          2101.04(+2.51)

前営業日終値    2098.53(‐9.25)

ロイター
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