World Voice

ミャンマーでエンタメとクリエイトする日々

新町智哉|ミャンマー

ミャンマー人に大人気なジャパンカレー

筆者作のジャパンチキンカレー

皆さんこんにちは。
食もエンタメ。
新町です。
MAKE SENSE ENTERTAINMENT Co.,Ltd.という会社でオーナー兼役員をしております。

その名の通りエンタメの会社でこれまで様々な事を手掛けてきたのですが、
(よろしければこちらの投稿にダイジェストがあるのでお読みください)
https://www.newsweekjapan.jp/worldvoice/shimmachi/2021/04/post-1.php
食というのも重要なエンターテインメントの一つですね。

しかし、さすがに色々な事を手掛けたがる私も飲食店をやろうとまでは思いませんでした。
その経営の大変さは身に染みているので、異国の地でやるにはハードルが高すぎるなというイメージです。
チャンスがあればやってやれなくはないのかなと思ってはいますが、もしやっていたらコロナ→クーデタ―のスペシャルコンボでとんでもない事になっていたことでしょう。

さてさて、そんな私ではありますが、実はこれまで500食以上ミャンマーの人にジャパンカレーを振舞った経験があります。
元々は会社で行っていた週一会議の時に何か一品を私が作って持って行くというのを始めたのがキッカケでした。

当時でもスタッフは10人以上いたので、毎週どんなものを作るか悩ましいところだったのですが、そんな時にカレーはやはり便利。
そして大人気でした。
その週一クッキングはそこまで長くは続かなかったんですが、それでも何度かジャパンカレーが入った事は間違いありません。

そして、何かことあるごとにジャパンカレーを作るというのがレギュラーになっていきました。
そうした事でカレー屋をやっていた訳でもないのに500食以上は振舞っているという話です。
もしかして1000食って言っても言い過ぎではないのでは?

これなんかは日本人学校で行われたお祭りで販売の為に大量に作った時です。

50食分は作ったのですが、即完売しました。
日本人の方もミャンマー人の方も同じジャパンカレーを美味しいと食べてくれて嬉しかった思い出があります。

さて、先ほどから何故わざわざジャパンカレーというのかを気になった方はいないでしょうか?
敢えてジャパンカレーというには訳があります。
ミャンマーにもカレーというのは存在するんです。

iStock-526841640.jpg
ミャンマーカレー、ヒン(オカズという意味)とも言います。  evil_beau-iStock

しかし、日本人の感覚でカレーだと思ったら残念な気持ちになってしまいます。
何と言ったら良いのでしょうか、こちらのカレーはとても守備範囲が広い感じです。
スパイスが2種類くらい入ってたらもうそれはカレーと言ってしまう雰囲気があります。

決して私は専門家ではないので偏見も入ってしまっているところは否めないのですが、とにかくこちらの人がカレーといっても私たちが思い浮かべる日本のカレーとは似て非なるものだと思ってください。

そう考えると日本のカレーは素晴らしいと思います。
日本のカレーというか、日本で一般的に売られているカレールーが素晴らしい。
本当に世界に誇れるものだと思います。
まさにインド人もビックリです。

ミャンマーに来た当初は日本のカレールーを手に入れるのは中々大変で、値段も日本より高くなってしまうところではあったのですが、当時は日本に帰った時に大量にカレールーを買いだめしたり、一時帰国する友人に頼んだりして買ってきてもらったりしました。

一つ気を付けなければならないのは、ミャンマーの人は牛肉を食べれらない人が多数いです。
宗教の問題だったりもしますが、ミャンマーの牛肉はそもそも美味しくないというイメージもあり、牛肉が嫌いという人も少なくないと思います。

最近は肉牛産業も活発になってきたのと、ミャンマーの牛肉を美味しく料理する技術が出てきたのもありコロナ前にはミャンマー牛も美味しく食べていた記憶があります。
似たような理由で豚も食べられない人、食べない人がいます。

という事で私が振舞いの為に作るカレーは必ずチキンカレーでした。
鶏ならみんな食べられます。
しかもミャンマーの鶏は美味しい。
という事でミャンマーにいる間にカレーは鶏が基本になってしまったところがあります。
という事でこれまで幾度となくジャパンチキンカレーを振舞ってきたのですが、
毎回大人気でした。

そして、やはりジャパンカレーには日本米が合うと思います。
一度ミャンマーの米でも食べた事はありますが、やはり相性なのか、日本の米とカレーの絶妙なハーモニーにはかなわないなと思いました。
炊き方や、ブレンドの仕方で日本米に近づける方法もあるようですが、私は毎回何とか日本の米で出していました。

もはや私のカレーのこだわりなどどうでも良いかもしれませんが、せっかくの機会なので紹介させていただきます。市販のカレールーが優秀なので、基本そのままでも良いのですが、そこに更にスパイスを足します。
その時々で色々入れるのですが、もう何なら入れれば入れる程美味しくなるくらいだと思っています。

多種多様なスパイスが合わさるとより深みが出て美味しいカレーになるようです。
事実、日本の市販のカレールーには全て10種類以上のスパイスが入っています。
特にオススメはガランマサラです。

これも日本で市販されているものはどれも優秀です。
とりあえず市販のカレールーとこのガラムマサラだけでも充分です。
それだけでカレー屋さんの味に近づきます。

このカレーは日本にいる時にも友人たちに評判が良かったのですが、ミャンマー人スタッフや友人知人なども美味しいと言ってくれます。
飲食店をやるというのは大変だと思いますが、いつかミャンマーのスパイスを自分で調合して美味しいジャパンカレースパイスをオリジナルで作れたら、そのアンテナショップとしてカレー屋さんをやるのも楽しそうだなと夢みています。
最初はリアカーを引いて屋台から始めようかと。
楽しそうだと思いませんか?

ミャンマーはスパイスの原産国としても優秀です。
土壌と気候が向いている地域があるので、そういったところにある農家さんと契約して専属で作ってもらえたりすると地方経済も回って良さそうですよね。
食エンタメ×農業で面白いことが出来ないかと考えたりもしています。
これだけミャンマーの人にも美味しく食べてもらえるジャパンカレーですから、きっと流行ると思います。
その素材からミャンマーで作るというのは楽しそうですよね?

改めていつかチャレンジしたいと思います。

今日はミャンマーでの食のエンタメ、人気のジャパンカレーのお話をさせていただきました。
まだまだ可能性しかないミャンマーです。
それではまた明日。

 

Profile

著者プロフィール
新町智哉

映像プロデューサー。2014年からミャンマー最大都市ヤンゴンに在住。MAKE SENSE ENTERTAINMENT Co.,Ltd. GM。日緬製作スタッフによる短編コメディ「一杯のモヒンガー」でミャンマーワッタン映画祭のノミネートを皮切りに世界各国の映画祭で受賞。起業家、歌手、俳優としてもミャンマーで活動する。

Twitter:@tomoyangon
Instagram:tomoyangon
note:https://note.com/tomoyaan

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