報じられなかった中国人の「美談」
日本メディアが報じなかった本当の理由は何か
一人の市民による勇気ある行動だった救出劇。メディアにほとんど取り上げられなかったことで、本人とは関係のないところで「場外乱闘」する者が現れたのである。
そうなると、やはり日本のメディアが報じなかった本当の理由が知りたくなる。彼を英雄視することで、危険行為による2次被害が増えることを避けたかったのか。あるいは、楊さんに救われた女性のプライバシーを守るためだったのか(城ケ崎海岸は自殺が多い場所といわれる)。
それとも中国人たちが噂しているとおり、日本で外国人排斥ムードが広がるなか、中国人の善い行いを報じることにはメリットがないと判断したのだろうか。ニュースとしてニーズがあるのは、マナーの悪い迷惑な外国人だけなのか。
思想や立場に関係なく、一人の人間としてこの救出をどう思うか。皆さんの意見を聞いてみたい。
周 来友
ZHOU LAIYOU
1963年中国浙江省生まれ。87年に来日し、日本で大学院を修了。通訳、翻訳、コーディネーターの派遣会社を経営する傍ら、ジャーナリスト、タレントとしても活動している。
大成功の東京デフリンピックが、日本人をこう変えた 2025.12.13
日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い 2025.12.07
死刑は「やむを得ない」と言う人は、おそらく本当の意味を考えていない 2025.12.06
高市首相「台湾有事」発言の重大さを分かってほしい 2025.12.03
文化の「魔改造」が得意な日本人は、外国人問題を乗り越えられる 2025.11.13
外国人投資家の不動産爆買いに迷惑しているのは日本人だけではない 2025.10.23
報じられなかった中国人の「美談」 2025.10.22






