日本経済にとって、円高/円安はどちらが「お得」なのか?
円安にもかかわらず、近年も対外直接投資額は順調に増加していますから、今後もリターンは順調に増加し、日本が富を得る重要な源泉であり続けると思います。この富を日本が成長するチャンスに効果的につなげられるかどうかが日本経済のカギになります。
「日本からの資金逃避」ということが言われるのは、いろいろな理由があると思いますが、もし海外に資金を動かすことが、実質金利差等に基づく「より有利な投資機会」の追求の結果であれば、投資のリターンは将来、また日本に回帰し、富を生みます。
したがって、「日本売り」というのは当たらず、むしろ長い目で見ればそうした収益が成長の基盤を強化することになると思われます。
問題は、収益の使途です。今、円安の寄与により、海外に行った投資からのリターンは円建てで大きく伸びています。問題は、これを早急に日本の成長につながる投資や、消費の拡大に寄与する持続的な賃上げに使えるかどうか、だと考えます。
ここで「成長につながる投資」とは、グローバルな需要の伸びが見込まれるAI・半導体や再生可能エネルギー分野の研究開発投資などを私は念頭に置いていますが、思いも付かない「日本ならでは」の新技術の創出も大いに期待しています。
そういう動きが顕著になれば、海外から日本への投資も増えて、日本の成長(GDP)をさらに押し上げることに寄与するでしょう。 現状、日本からの対外直接投資と、海外から日本への対内直接投資には金額に大きな差があります。





