戦術は進化しても戦局が動かない地獄──ロシア・ウクライナ戦争5年目の現実
Why No One Is Winning the Russia-Ukraine War After Four Years
一方で、2023年初め〜2026年2月4日までのロシア側死傷者は113万6350人に達したとウクライナは主張する。仮に正しければ、領土獲得1平方キロ当たり平均121人を失った計算になる。
ISWの分析では、領土獲得速度も低下している。2022年には1日平均210平方メートルだった獲得面積は、翌年には1.2平方メートルまで落ち込んだ。
2024年8月〜2025年3月にかけて、ウクライナ軍はロシア西部のクルスク州に地上侵攻を行なった。大規模な越境作戦だったが、それも戦局全体を転換するには至らなかった。
2024年以降のロシアの進軍速度は、過去1世紀の主要戦争と比較しても遅いとワシントンのシンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)は指摘する。2022年2月以降のロシア兵の死者は最大32万5000人に達し、第二次世界大戦以降のロシアおよびソ連の戦争の合計の5倍以上に上る可能性がある。
それでも決着はつかない。
ウクライナはドローンや電子戦装備の国内生産を拡大し、防衛産業規模は550億ドル超に達した。欧州で武器輸出センターも開設する。





