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ウクライナ戦争

戦術は進化しても戦局が動かない地獄──ロシア・ウクライナ戦争5年目の現実

Why No One Is Winning the Russia-Ukraine War After Four Years

2026年2月25日(水)16時52分
エリー・クック(安全保障・防衛担当)
ウクライナ兵の葬儀

ロシアによる侵攻から4年のこの日もウクライナ兵の葬儀が行われた(2月24日、ブチャ) ZUMA Press Wire via Reuters Connect

<2022年の急速な戦線変動以降、前線はほぼ固定され、100万人規模の死傷者を出しながらわずかな領土を争う消耗戦が続く>

ウクライナ東部と南部を蛇行する前線の上空では、遠方の標的に向かって飛び去るドローンもあれば、前線の兵士の頭上すれすれを低空で旋回し、次の標的を探す機体もある。

「空のほぼ至るところで、絶えず何かが動いている」と前線に立つウクライナ兵は語る。発言の権限がないとして、氏名や配属先の詳細は明かさなかった。

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彼の言葉を借りれば、現実版の『スター・ウォーズ』が「まさに今、展開している」。ドローン、すなわち無人航空機(UAV)は、侵攻から丸4年を迎えたロシア・ウクライナ戦争を象徴する存在になった。

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は今年初め、ロシア標的への攻撃の80%はUAVによるものだと述べた。大半は国内製で、工場は前線への供給を維持するためフル稼働している。

ドローンはウクライナの戦略の中核だ。新任のミハイロ・フェドロフ国防相も元「ドローン担当責任者」だ。陸上、水上・水中、空中とあらゆる領域で開発を進めてきた。

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