ウクライナ前線で増え続ける兵の自死...隠蔽される「非戦闘による損失」の残酷な真実
THEIR HEAVY DECISION
アメリカでは自殺した軍人の家族は支援を受ける権利があり、その名が国立記念碑に刻まれることもある。しかし、ウクライナでそうした支援は皆無なのだという。
自殺という名目の殺人も
昨年8月、米アラスカ州アンカレジでの米ロ首脳会談から2週間後、ウクライナであるインタビュー番組が公開された。ゲストは人権活動家で、ジャーナリストのオルガ・レシェティロワ(40)。ウォロディミル・ゼレンスキー大統領によって、軍人およびその家族の権利保護に関する大統領特使に任命された人物だ。

64分の番組の中で、彼女が「ウクライナ軍の自殺は増える」と語ったことが反響を呼び、多くのメディアが報道することになった。
「私は最近、自殺した兵士の遺族が集う団体に会った。現在180以上の家族が参加していて、14年からこの悲劇に苦しんでいる家族もいる。(中略)問題は、それが今後さらに増加していくということだ」
オルガはその理由として、前線における人員交代の困難さや、軍隊特有の問題を挙げた。
「民間人にとっての正義と軍人にとっての正義は全く別物だ。軍人はあらかじめ特定の権利と自由を剝奪されているからだ。どんな命令であれ、拒否することは許されない。だからこそ、軍人が問題を報告し、自分自身や仲間たち、時には家族さえも守る手段を持つべきだ」
昨年10月、オルガは新たに設立された軍事オンブズマンに着任した。





