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ウクライナ戦争

ウクライナ前線で増え続ける兵の自死...隠蔽される「非戦闘による損失」の残酷な真実

THEIR HEAVY DECISION

2026年2月18日(水)14時40分
尾崎孝史 (映像制作者、写真家)

一方アレクサンドラは、メリトポリ教育大学社会調査センターと共同で実施したアンケートを紹介してくれた。対象はザポリッジャ州の軍人の妻150人余りで、調査期間は24年の5〜6月。「戦闘参加者に関する妻たちの見解」というタイトルで、35ページのリポートにまとめられた。

その中で、任務中に起きた問題は「夫の勤務状況に関する情報不足」が48%、「軍からの連絡の遅延や制限」が15.4%、「離婚の危機」が5.7%。休暇中に起きた問題は「戦わなかった人との衝突」が33.3%、「戦友の元に戻りたがる」が29.3%。夫の主な課題は「攻撃性や不安への対処」が38.2%、「子供との関係修復」が18.7%、「自殺願望の克服」が4.1%だった。


リポートは、「戦争は人生で経験したことのない感情をあらわにした。軍人の社会復帰は複雑で多面的な問題であり、政府、市民社会の協力に基づく総合的なアプローチが必要」と提言した。

アレクサンドラはウクライナでの自殺に対する認識が、問題を明らかにする上で大きな障害になっていると言う。「ウクライナでは自殺は恥ずべきことと見なされる。自殺者の葬儀を断る聖職者もいるし、自殺者の墓標を立てることができない墓地もある。遺族も負い目を感じながら、口をつぐんで生きることになる」 

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