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ウクライナ戦争

ウクライナ前線で増え続ける兵の自死...隠蔽される「非戦闘による損失」の残酷な真実

THEIR HEAVY DECISION

2026年2月18日(水)14時40分
尾崎孝史 (映像制作者、写真家)

──自殺の件数は増えているのか。

私には統計について話す権限がない。残念ながら、依然として事件は起きている。


──軍の問題は改善されているのか。

問題は山積みだ。人手が足りず、戦う手段がないという問題に解決の兆しはない。強引な徴兵方法も禍根を残している。街で捕まった人がどうなるか見てほしい。軍の訓練施設に送られ、前線に連れて行かれ、0(ゼロ、戦闘地)に放り出される。その人たちは精神的に全く準備ができていない。恐怖で震えているんだ。

軍服は「敗退」のシンボルに

続いてミコラは、ウクライナ軍に対する市民感情の変化について語った。「先日、私が地元に戻ったときのことだ。軍服を着て街を歩いていると、みんなが私を敵のような目で見ていた。特に若い男性は、『くそ野郎!』とでも言いたそうな目で。こんなことなら前線にいたほうがましだ、と感じるほどだ」

ロシアによる軍事侵攻が起きたとき、兵士たちは「故郷の防衛者」「英雄」としてたたえられ、多くの市民が志願兵として銃を手にした。しかし近年、ロシア軍の攻勢によってウクライナ軍は各地で撤退を続けている。今や軍服は、敗退と強引な徴兵のシンボルになってしまった。停戦が実現し、故郷に帰還できたとしても、兵士は社会にどう受け入れられるだろうか。戦地の兵士に不安が募り、生き抜く自信を失わせている理由の1つを語るミコラの指摘は切実だ。

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