台湾侵攻を控えるにもかかわらず軍幹部を粛清...世界を困惑させる習近平の「胸の内」

Cleaning House

2026年2月10日(火)14時20分
ディディ・キルステン・タトロウ (国際問題・調査報道担当)


「その理由はどれも国家機密漏洩とは無関係だ」と、ガオは付け加える。「最も信憑性が高いのは、ハイレベルの情報戦を仕掛けたという解釈だ。張の仲間、特に党指導部や軍内の同調者に圧力をかける目的で、外国メディアに偽情報を流している」

シッシも同意見だ。「張の主な過ちは、事実かどうかはともかくとして、スパイ行為でもアメリカに機密情報を伝えたことでもない。派閥を形成したことだ」。中国の国営メディアなどが、体系的な政治的ダメージをもたらしたと張を非難しているのがいい証拠だという。「少なくとも習はクーデター計画があったと見なした」

米ワシントンのシンクタンク、ジェームズタウン財団のピーター・マティス会長が指摘するように、はっきりしているのは、張と習の政治的関係の重要性だ。


「台湾統一」を実現できる軍か

1979年の中越戦争に従軍した経験のある張は、軍内で高く支持されている。習にとって、自身に匹敵しかねない権力を持つ者は誰であれ警戒の対象だ。「張と習の関係はほぼ確実に、中国共産党内で最も重要な人間関係だった」と、マティスは本誌に語る。「人民解放軍における非『習系』の権力の最後の体現者が張だった......そうした独立した権力の形を、習は許容しない」

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