高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れるアメリカ」に向き合う「日本の戦略」とは?
WHAT’S IN A WORD?
まず、中国との衝突を避けるための基本戦略はこうだ。
①複数の勢力圏(アジアは中国、南北アメリカ大陸はアメリカ合衆国、ユーラシア大陸西部はロシアとEU)に分割された世界で生きることへの備え、②日本の国益に反する中国の行動の抑止(そうした行動は高くつくぞと見せつける)、③中国の勢力圏内に位置する諸国への魅力的な選択肢の提供(そうした諸国が中国の影響力に対抗できるように貢献する)。
政策はどうか。日本は今日まで、西太平洋やアジア、南アジアのさまざまな国への外交的な関与を強めてきた。トランプがTPP(環太平洋経済連携協定)を葬ったときは、代わりに「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」構想を提唱した。
ロシアが「アジア版NATO」と呼んで非難し、筆者が称賛したQUAD(日米豪印戦略対話)も立ち上げた。
オーストラリアや韓国などとの防衛協力を強化し、太平洋の島しょ国への関与も積極的に拡大し、同地域での覇権を狙う中国を牽制している。アフリカ諸国への開発援助や投資も大幅に拡大し、中国の「一帯一路」構想に対抗している。
そして防衛政策。当然のことながら、中国はここに最も神経をとがらせている。





