独インフラ基金、目的外流用8割超 追加投資創出に効果薄=IW
2025年2月、独ハンブルク港で撮影。REUTERS
Maria Martinez
[ベルリン 17日 ロイター] - ドイツのインフラ向け特別基金は、承認から1年が経過しても追加投資の創出にほとんど寄与していないことが、ドイツ経済研究所(IW)が17日にロイターに提供した調査で明らかになった。
IWによると、過去1年間に使用された資金の86%は本来の目的以外に流用された。
IWの研究員トビアス・ヘンツェ氏は「(連立政権には)投資計画の積み残しを解消する機会があった。しかし今のところ、その機会は生かされていない」と述べた。
調査によると、同基金を含み金融取引を除いた独政府の実際の投資支出は、2025年に約710億ユーロ(約815億2000万ドル)と、名目ベースで前年比20億ユーロの増加にとどまった。
またIWは、基金から120億ユーロが通常予算の穴埋めに使われたと指摘した。病院の運営費が投資として計上されていた事例があるとした。
政府は25年に同基金から190億ユーロを支出する計画だったが、実際の執行額はその約4分の3にとどまった。
計画ではこのほか、気候・変革基金向けに100億ユーロ、各州向けに83億ユーロを充てる予定だった。しかし、気候基金の実際の投資は目標を83億ユーロ下回り、24年の水準にも及ばなかった。各州向け資金の拠出は、行政上の理由で26年に先送りされた。





