高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れるアメリカ」に向き合う「日本の戦略」とは?

WHAT’S IN A WORD?

2026年1月30日(金)16時25分
グレン・カール (本誌コラムニスト、元CIA工作員)

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日中国交正常化(1972年)以降の日中関係の主な出来事

中国には昔から「遵旨(ツン・チー)」という言葉がある。皇帝の命令には無条件で従うという意味だ。中国が自らの勢力圏と定めた地域では、それが唯一の正しい回答とされる。

ただし高市発言への過剰な反応の背景には、中国の国内事情や軍・政府部内の腐敗もありそうだ。

その攻撃的な姿勢は見せかけにすぎず、中国軍が依然として台湾を占領する能力を持たず、腐敗や効率の悪さに苦しんでいる事実を隠したいだけだという解釈も成り立つ。

現に習は汚職その他の不正行為を口実に、何十人もの高級将校を解任または更迭している。

こうした動きや高市発言に対する過剰反応から透けて見えるのは、中国が自らの能力に対して抱く不安感であり、いかに習政権の国内基盤が盤石でも、国際社会では思いどおりにいかないことへの焦りではないか。

皮肉なもので、中国共産党は国内の抗争や腐敗で支配の正統性が脅かされるたびにナショナリズムを鼓舞してきた。反日感情と「反植民地主義」に代表されるナショナリズムと台湾の併合、そして経済成長こそが、辛うじてその正統性を支えてきた。

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