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「よく来たね」...ジョン・レノン暗殺犯に会った記者が明かす、犯行に至った「引き金」とは

The Long And Winding Road

2025年12月19日(金)18時57分
長岡義博(本誌編集長)

しょうがないから引っ越しをしようといろんな資料を出していたら、ポロッと、ジョン・レノンからピートに来た手紙が出てきて、「へー」と思って。

これは何かサインなのかな、そういえば、あれ(チャップマンの手紙)を箱に入れたまま忘れちゃったけれども、ちょっともったいないし、やってみようかな、手紙を書いてみようかなと思ったんです。

で、手紙を出したら返事が来なくて。2回目の手紙を出しても何も言ってこなくて、ああやっぱり駄目かなと思っていたら、ある日突然、パソコンを開けたらグローリア・チャップマンからEメールが入っていた。

──どんなことを書いていましたか。

私とマークはあなたに会いたいです。遊びに来ませんかと。受け取ってびっくりしました。

──3人で会った時、犯行の動機は語られたのでしょうか。

犯行にいたる経緯と動機をインタビューしたい、という申し出をチャップマンははぐらかしました。でも、思わぬところから事件の核心が明らかになるんです。

キリスト教団体のパンフレットの中に、チャップマンが彼の満たされない人生と失われた信仰、不安定な精神状態、ジョン・レノン殺害への執着とその実行の一部始終を書いていた。そのパンフレットを見せてくれるんですよ。読んだら飛び上がるほど詳細に自分が何をやったかって書いている。

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