民主党の希望は「州知事」? 「勝てない州」で勝ち切る新リーダーたち
BLUE GOVS TO THE RESCUE
来年の次期州知事選への立候補を既に表明しているプリツカーやウォルズはいずれも、選挙キャンペーン動画で税廃止・削減を実現したと強調。ニューヨーク、ぺンシルベニア、ミシガン各州の知事も同様だ。
「第1次トランプ政権時代の8年前と比べて、全国的知名度がある知事がはるかに増えている」と、民主党のストラテジストで、DGAの元広報責任者のジャレッド・リオポルドは本誌に語る。
マムダニが証明した切望
リオポルドによれば、ナンシー・ペロシ元下院議長やバイデンが引退した民主党は、新たなリーダーを迎える時期に来ている。州知事なら、州レベルでの実績を国家的繁栄のロードマップとして提供できる独特の信頼性があるという。
政策実行に当たって協力の必要がない州知事は「枠にとらわれずに」、斬新な手法で有権者を取り込むことに挑戦できると、リオポルドは語る。
そうした型破りな思考こそ、左派が切望しているものだろう。11月4日のニューヨーク市長選で、民主社会主義者を自称するゾーラン・マムダニが勝利したのがいい証拠だ。
「次期大統領選の民主党予備選挙で州知事出身の候補者が続出するなら、DGAでの10年間の取り組みが報われる」と、ミーハンドレイパーは言う。「民主党を未来に導く人物として適格なのは、州知事のはずだ。成果を出してきた実績があり、党派の垣根を越え、コミュニティーの全ての人とつながる存在なのだから」
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