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韓国戒厳令1年、「国民主権の日」制定へ 「光の革命」を記念する李在明と獄中の尹錫悦

2025年12月4日(木)11時50分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

獄中の尹錫悦が語った

一方、同じ3日にはソウル中央地裁で金建希に対する結審公判が開かれた。特検は金建希に懲役15年と罰金20億ウォンを求刑した。

金建希は、2010年から2012年にかけてドイツモータース株価操作に関与し約8億1000万ウォン相当の不当利得を得た疑い、政治ブローカー明泰均(ミョン・テギュン)から2億7000万ウォン相当の世論調査結果58回分を提供された疑い、旧統一教会関係者から高級ハンドバッグやダイヤモンドのネックレスなど合計8000万ウォン(約850万円)相当の金品を受け取った疑いなどで起訴されていた。

特検は「被告人はこれまで大韓民国の法の外に存在し、法の上に立っていた」と厳しく批判した。さらに「宗教団体と結託して憲法上の宗教分離原則を崩壊させ、民主主義の根幹である選挙の公正性、代議制民主主義という国家統治システムを崩壊させた」と述べた。

法廷に現れた金建希は黒い縁のメガネに白いマスクを着用して入廷した。被告人尋問では、すべての質問に対して「申し訳ありません。陳述を拒否します」と答え、わずか5分で終了した。最終陳述では、「私も非常に冤罪な点が多いが、私の役割と資格に比べて間違いが多かったのは確かだ」と曖昧な態度を示し、特検の求刑を聞いた時には苦笑いを浮かべた。

尹錫悦政権で「V0」(V1である大統領よりも強い権限を持つという意味)と呼ばれた金建希。特検の捜査では、贈賄を受け取った後に公職や利権を保証するパターンが繰り返し明らかになった。ヴァン クリーフ&アーペルのネックレス、ヴァシュロン・コンスタンタンの時計、金の亀──様々な高価な品々が各種人事請託の証拠として提示された。

特検関係者は「単純な国政関与を超えて、国政を壟断しシステムを私物化した重犯罪行為だ」と指摘した。判決は来年1月28日に予定されている。

獄中の尹錫悦――「国民に知らせるため」と主張

一方、ソウル拘置所に勾留中の尹錫悦前大統領は、読売新聞の書面インタビューに応じ、戒厳令宣布を改めて正当化した。「自由民主主義の憲政秩序の崩壊と国家危機状況で下した国家非常事態の宣言であり、主権者である国民にこうした状況を知らせる」ためだったと述べた。

尹前大統領の公判では、兵力を国会に投入した行為が戒厳令解除決議案の可決を阻止する狙いだったかどうかが争点の一つとなっている。これに対して尹前大統領は「国民を抑圧する過去の戒厳とは異なる。数時間で国会の解除要求を受け入れた」と述べ、国会無力化の意図はなかったと主張した。

大統領在任中に改善に努めた日韓関係については、「韓日関係の発展は両国だけでなく、インド太平洋地域と世界における自由と平和の繁栄にとって非常に重要だ」と強調。日米韓3か国の協力拡大については「大きな意味と価値を感じている」と自負を覗かせた。

しかし尹前大統領の主張は、あの夜の現実とはかけ離れている。戒厳軍が国会に突入し、議員たちが身を挺して議事堂を守り、市民たちが素手で装甲車を阻止した――その緊迫した状況を、「国民に知らせるため」という言葉だけで説明できるだろうか。

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