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【衛星画像】北朝鮮とロシアの国境に初の道路橋、戦時下の協力が加速──米CSIS

Satellite Photos Show Russia and North Korea’s New Border Bridge

2025年11月4日(火)19時31分
マイカ・マッカートニー

報告書では、新たな出入国管理施設の建設についても触れられており、敷地面積はおよそ4.9平方キロに及ぶ。施設には倉庫、税関事務所、車両整備施設、複数の補助建屋が含まれ、周囲にはトラック輸送のための駐車スペースも整備されている。

報告書の執筆者らによれば、トラック運転手は国境で交代し、相手国内には入らずに貨物を受け渡す方式が想定されているという。

このプロジェクトは、1959年に開通したロシア〜北朝鮮間の鉄道専用「友誼橋」の近隣で進められている。現在まで、この鉄道橋はロ朝間の唯一の連絡手段だった。

報告書をまとめたCSISの3人のアナリストは、2025年10月27日付のレポートで次のように述べている。「道路橋の工事が急速に進展していることと、これまで稼働していなかった鉄道操車場での活動が活発化していることは、ウクライナ戦争下における両国の貿易拡大とその重要性を如実に示している」

プーチンは9月、ウラジオストクでの東方経済フォーラムで、「極東では中国とロシアを結ぶ橋がすでに完成している。北朝鮮とロシアを結ぶトゥメン川の橋も、来年の開通を予定している」と述べた。

報告書では、現在の進捗状況と投入されている資源量、そして冬の厳しさを考慮すると、橋の開通は2026年1〜3月期になる見通しだと結論づけている。

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