最新記事
ビジネス

「肌が焼ける痛み」で銃乱射を止める...米企業「ブルナ」の非致死性護身用デバイスの「威力」とは?

Company Offers Non-Lethal Self-Defense Option to Schools, Houses of Worship

2025年11月4日(火)18時40分
ピーター・エイトキン

ただし懸念されているのは、ブルナが色味によっては実銃に酷似しており、模擬銃(トイガン)と実銃を区別するためのオレンジ色の先端部がない点だ。

この点について、ガンツ氏も外見上の違いが乏しいことを認めたうえで、「ブルナは武器として設計されており、玩具ではないためだ」と説明している。

「非致死性を示すオレンジやイエローでの製造もしている」とガンツ氏は述べる。同時に一部の製品は法執行機関にも販売しており、そうした機関が選ぶのは目立つ色であることも明かした。ただし、最も人気があるのは実銃と見分けがつきにくい黒色だという。

「一般の人たちは、相手に『これは武器だ』と思わせたいんだ。抑止効果を求めている」とガンツ氏。

同社が行ったテスト結果からも、多くの人が「ブルナを構えるだけで、実際に引き金を引く必要があるケースはほとんどないと考えている」と付け加えた。

子供が誤って手にする可能性についての懸念も根強いが、ガンツ氏はあらためて「非致死性の武器で、効果は最大でも30分程度で消える」と強調し、万が一誤射が起きたとしても、死に至ったり後遺症が残ったりする心配はないと述べている。

「もし巻き添えが出るとしても、せいぜい呼吸が苦しくなって、20分ほど肌が焼けるように感じる程度だ。それでも、後に残るような傷害はない」

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

欧州・ウクライナの米提案修正、和平の可能性高めず=

ワールド

ウクライナ協議は「生産的」、ウィットコフ米特使が評

ビジネス

米クリーブランド連銀総裁、今後数カ月の金利据え置き

ビジネス

再送-〔アングル〕日銀、追加利上げへ慎重に時機探る
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 2
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低く、健康不安もあるのに働く高齢者たち
  • 3
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリーズが直面した「思いがけない批判」とは?
  • 4
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 5
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 6
    懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦…
  • 7
    米空軍、嘉手納基地からロシア極東と朝鮮半島に特殊…
  • 8
    週に一度のブリッジで腰痛を回避できる...椎間板を蘇…
  • 9
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 10
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 5
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 6
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 7
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 8
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 9
    空中でバラバラに...ロシア軍の大型輸送機「An-22」…
  • 10
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 8
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中