【ルーブル強盗事件】注目集まる、宝石・美術品の「法科学的指紋」を取る伊美術館の独自手法
ナポリの「サン・ジェンナーロの宝物」に収められた首飾り。10月23日撮影(2025年 ロイター/Ciro De Luca)
パリのルーブル美術館の宝飾品強盗事件を受け、世界の美術界で警戒感が高まっている。そんな中、あるイタリアのコレクションによる宝石や美術品の「法科学的指紋」を作成する独自の方法が、盗難品を分解して売却することを困難にするとして注目を集めている。
ナポリの「サン・ジェンナーロの宝物」コレクションでは、宝石学の専門チームによる最も高価な品々の研究に10年以上費やした。顕微鏡や特殊機器を活用して1万点以上の宝石を撮影した。
展示場を物理的に保護する武装警備や警報付き展示ケースとともに、この手法によって宝石が持つ固有の特徴を証明することが可能になり、DNAのような「法科学的指紋」を提供できるようになった。
欧州の主要美術館はルーブル美術館の盗難事件の後、自らのセキュリティ体制についてコメントを控えているが、ナポリの手法から博物館の採用する対策の一端が垣間見える。
<ルーブル館長は警備態勢を警告>
「もしもルーブル美術館がこのセキュリティシステムを採用していたならば、窃盗犯は盗まれた宝飾品から得た宝石を転売できなかっただろう」。ローマにあるラサピエンツァ大学の元鑑定宝石学教授で、マッピング作業を主導したチーロ・パオリッロ氏は語った。
「宝石はたとえカットされていても、国際機関が最初に公式の品質認証をした段階で識別されるだろう」
ロイターはルーブル美術館が宝石について同様の分析をしていたかどうか確認できなかった。同美術館はコメントの要請に応じなかった。
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