原油高に苦しむ世界に「さらに大きなリスク」...イラン戦争が招く「金融システムの危機」の可能性
MICHAEL KUENNEーPRESSCOVーSIPA USAーREUTERS
<イランをめぐる混乱は長期化する可能性が高まっているが、そうなると原油高騰で打撃を受けている世界経済に「本当に恐れるべきリスク」が生じかねない>
中東情勢が混迷の度合いを深めている。米トランプ政権は短期収束をもくろんでいたが、思惑は外れ長期化する可能性が日増しに高まっている。
イランはホルムズ海峡を人質に取る形で、世界経済に影響力を行使しようと試みており、今後、原油価格は高く推移する可能性が高い。これだけでも各国にとっては大打撃だが、事態が長期化した場合、本当に恐れるべきリスクは基軸通貨ドルの弱体化である。
トランプ政権が、イランの最高指導者であるハメネイ師の殺害に成功したことから、一時はイランの政治体制が崩壊し、親米政権に移行するシナリオが有力視された。だが、ハメネイ師の次男であるモジタバ師は確認されていないものの生存している可能性が高く、当初のもくろみは狂い始めている。
イランは最後の切り札とも言えるホルムズ海峡を人質に取って徹底抗戦する構えであり、これが世界経済にもたらす影響は計り知れない。アメリカは艦艇を派遣するとともに、日本を含む各国に呼びかけ、タンカーを護衛するとしているが、政治パフォーマンスとしてはともかく実務上の効果はほとんどない。
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