これまで、「われわれは戦争に引き出されることはない」と高をくくり、戦争景気を享受してきたロシア市民の心象が、今年に入って暗転している。直接のきっかけは、公安警察(連邦保安庁)が戦争を口実に、携帯電話やインターネットの使用を制限・停止し始めたこと。これで市民はメールやキャッシュレス決済、タクシーの呼び出しもできなくなり、不満が社会に満ちている。
美しすぎる人気インフルエンサーのビクトリア・ボーニャは4月中旬、安全なモナコからSNSで、プーチンに「あなたはロシア社会から遊離している。インターネット封鎖とかインフレが起きていること、知らないでしょう」と呼びかけ、これが大きな反響を呼んだ。
保守派の弁護士兼ブロガーのイリヤ・レメスロは何を思ったか3月中旬、プーチンを「戦争犯罪人」と公言し、退陣と裁判を求めて精神科病院に1カ月間、強制収容された。さらに彼は「出所」後に米ワシントン・ポストのインタビューに応じ、プーチンはいずれ指導部の連中にもう役立たずと思われ、放り出されるだろうと語った。
ロシア政治の著名アナリストに言わせれば、「モスクワの空気が変わった。人々はプーチンをもう恐れていない」のだ。
ここから先では、なぜロシア社会で「プーチンへの恐怖」が薄れ始めたのか、その背景を詳しく説明していきます。
戦争景気の終焉、インフレと高金利、ネット統制の強化、そしてウクライナ戦争の行き詰まり――。プーチン体制を支えてきた構造はいま、内側から揺らぎ始めています。
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【note限定公開記事】「人々はもうプーチンを恐れていない」...ロシア市民がついに“不満”を口にし始めた
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