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サウジの伝統食「デーツ」がスーパーフードとして再注目、いま世界で伸びている理由とは?

Dates With Destiny

2025年10月10日(金)17時51分
マシュー・トステビン(本誌米国版シニアエディター)

ドバイのカフェ・バティール

ドバイのカフェ・バティール MATTHEW TOSTEVIN

同社はサウジアラビアの有機農場のデーツ農園で、年間5000トンを超えるデーツを栽培している。

中東では、デーツは何千年も前から文化的に重要な意味を持ち、コーヒーと共に客に振る舞われることが多い。イスラム教の宗教行事ラマダン(断食月)の断食明けに最初に口にするのもデーツだ。

そんな伝統食が世界の他の地域にも広がりつつあり、健康志向の人々がそのまま食べたり、料理に使ったりしている。TikTok(ティックトック)の動画を見れば、注目度の高さは一目瞭然だ。

22年の研究では、食物が体内で糖に変化する速度を表す血糖指数(GI)が、一部のデーツで50を切っていた。

品種によっては70を超えるものもあったが、純粋なブドウ糖のGI値が100、精白したパンが約90であることを考えれば、デーツは一部の糖尿病患者にとって甘いスナックの代わりになる可能性がある。

「デーツは贈り物としても、自分のための栄養補給やおやつやご褒美としても、より健康的な選択肢だ」と、アフリディは言う。

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