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中東情勢

イスラエルとハマスが停戦合意...「人質解放は目前」トランプ和平構想が始動

2025年10月9日(木)14時16分
ガザ地区中部

10月8日、トランプ米大統領は、イスラエルとイスラム組織ハマスが、米国が提案したパレスチナ自治区ガザ和平計画の第一段階を承認したと発表した。写真はイスラエル軍の攻撃を受けて煙が上がるガザ市。6日、ガザ地区中部から撮影(2025年 ロイター/Dawoud Abu Alkas)

イスラエルとイスラム組織ハマスは8日、トランプ米大統領のパレスチナ自治区ガザ和平計画の第1段階となる停戦と人質解放で合意した。

トランプ氏は自身の交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」で、「イスラエルとハマスがわれわれの和平計画の第1段階に署名したことを発表できて、非常に誇りに思う」と述べた。


 

「これは人質全員が間もなく解放されることを意味する。イスラエルは強固で耐久性のある永続的な平和への第一歩として、合意された地点まで軍を撤退させる」と語った。

しかし、トランプ氏が発表した合意は詳細が乏しく、多くの未解決問題を残したままとなっており、これまでの和平に向けた取り組みと同様に崩壊する可能性も依然としてある。

イスラエルのネタニヤフ首相は9日に政府を招集し、合意を承認すると明らかにした。声明で「計画の第1段階の承認により、人質全員が帰還することになる。これは外交上の成功であり、イスラエルにとって国家的かつ道義的な勝利だ」と述べた。

ハマスは戦争を終結させる合意に達したことを確認し、合意にはイスラエルのガザ撤退、人質・捕虜交換も盛り込まれていると述べた。イスラエルが停戦を完全に履行することをトランプ大統領と仲介国に求めたことも明らかにした。

「われわれの人民の犠牲が無駄になることはない。自由、独立、自決が達成されるまで、人民の権利を決して放棄しないという誓約を忠実に守り続ける」と強調した。

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