最新記事
防空システム

ウクライナのような大規模ドローン攻撃、米本土でも「容易に起こり得る」──防衛企業CEOが警鐘

Mass Drone Attack 'Could Easily Happen' on US Soil, Defense CEO Warns

2025年9月17日(水)15時41分
エリー・クック
ウクライナのドローンがロシア領深部の軍用機を攻撃する様子

ウクライナ保安庁の情報提供者が公開した映像からの一場面で、ウクライナのドローンがロシア領深部の軍用機を攻撃する様子(6月1日) Source in the Ukrainian Security Service via AP, File

<トランプ「ゴールデン・ドーム」計画でも防げない。ウクライナの歴史的対ロ奇襲作戦「スパイダーウェブ」で西側防空システムの脆弱性が露呈>

ウクライナがロシア奥深くの空軍基地を標的にした奇襲作戦から、3カ月半が経過した。綿密に計画されたこの攻撃で、ウクライナ軍のドローンはロシア国境から千数百キロ離れた基地に到達した。

1年半以上かけて準備したこの作戦により、ウクライナ側はロシアの航空機の3分の1、計41機を撃破したと主張している。西側の軍関係者はその大胆さと精密さに驚かされると同時に、自国の防衛体制の脆弱さを突きつけることになった。

「スパイダーウェブ作戦」と呼ばれるウクライナの攻撃について、オーストラリアのドローン迎撃企業「ドローンシールド」のアメリカCEOであるマット・マクランは、「同様の攻撃は他国でも簡単に起こり得る」と警告する。

「アメリカ本土でさえ、地域によってはロシアに対して行われたウクライナの攻撃よりも実行が容易な場合がある」とマクランは本誌の取材に答えた。

ウクライナの作戦が「非常に緻密だった」のに対し、アメリカは「防衛が甘く、入り口が開いた状態」だという。敵対国が軍事基地周辺に装置を配置し、「ウクライナ式の作戦を準備するのを妨げるものは何もない」と続けた。

日本
【イベント】国税庁が浅草で「伝統的酒造り」ユネスコ無形文化遺産登録1周年記念イベントを開催。インバウンド客も魅了し、試飲体験も盛況!
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

スイス・スキーリゾートのバーで爆発、約40人死亡・

ワールド

台湾総統「26年は重要な年」、主権断固守り防衛力強

ワールド

再送トランプ氏、シカゴやLAなどから州兵撤退表明 

ビジネス

ビットコイン、2022年以来の年間下落 最高値更新
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    中国軍の挑発に口を閉ざす韓国軍の危うい実態 「沈黙」は抑止かそれとも無能?
  • 2
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめる「腸を守る」3つの習慣とは?
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    なぜ筋肉を鍛えても速くならないのか?...スピードの…
  • 5
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 6
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 7
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
  • 8
    「断食」が細胞を救う...ファスティングの最大効果と…
  • 9
    日本人の「休むと迷惑」という罪悪感は、義務教育が…
  • 10
    米中関係は安定、日中関係は悪化...習近平政権の本当…
  • 1
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 4
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 5
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 6
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 7
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 8
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 9
    中国軍の挑発に口を閉ざす韓国軍の危うい実態 「沈黙…
  • 10
    【世界を変える「透視」技術】数学の天才が開発...癌…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 6
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中