北極に送られるロシアの政治犯...戦争による人手不足で強制労働が急増
ファティアノワさんは以降、電子ブレスレットの着用を強制され、電話やインターネットの使用を禁止されたまま、身動きが取れない状態で数カ月を過ごした。
5月7日夜、私服警官1人と制服を着た刑務官2人が予告なしに訪れ、翌日ノリリスク行きの飛行機に乗るよう告げた。
ファティアノワさんはその夜、人権活動家のスボロワさんを通じてロイターとテキストでやりとりし、「熱病のような緊張状態にある」と語った。
ノリリスクでは1年のうち8カ月間、1日の平均気温が氷点下になり、冬にはマイナス50度を下回ることもある。
たった10キロという荷物制限の中で、ファティアノワさんはセーター2枚と、カーディガン、防寒タイツ、コート、スカーフなどの衣類をかばんに詰め込んだ。観葉植物は手放し、飼い猫のロコトックは年老いた母親に預けた。
故郷から遠く離れて
ファティアノワさんはノリリスク到着後、矯正センター行きのバスに乗るよう命じられた。到着後、全裸で検査を受けたという。
ロイターは印刷されたファティアノワさんの1日のスケジュールを確認した。午前6時起床、その後50分間で運動、洗濯、トイレ、ベッドメイク、部屋の掃除、検査、朝食までを済まさなければならない。





