「子供を持ちたい」LGBT+の人が増えている...最新調査で浮き彫りになった「意識の変化」とは?
Number of LGBTQ+ Wanting Children Goes Up: Survey
今年8月に公表されたピュー・リサーチ・センターの最新調査は、LGBTQと非LGBTQの成人を対象にした意識調査だ。その結果、結婚経験のない50歳未満の成人のうち、59%が「いつかは結婚したい」と考えていることが明らかになった。
また、子どもがいない50歳未満のLGBTQ成人のうち、3分の1が「将来的に子どもを持ちたい」と回答。一方、非LGBTQの回答者ではその割合が47%と、LGBTQ層より高かった。
ただし、子どもを持ちたいと考えるLGBTQ成人の割合は、2013年の調査と比べて上昇している。当時は約3割(28%)が「いつかは子どもを持ちたい」と回答しており、2025年のデータではそこから5ポイント増加した。
2013年の調査でも結婚に関する意向が尋ねられたが、今回とは異なる基準が用いられていた。当時は、LGBT回答者のうち合計60%が「すでに結婚している」もしくは「将来的に結婚したい」と考えていた。
本誌はこのデータが何を意味するのかについて、専門家に意見を求めた。
同性カップルに関する地理的・人口統計的データをまとめた書籍『The Gay and Lesbian Atlas』の共著者であるギャリー・J・ゲイツ博士(Dr. Garry J. Gates)は本誌の取材に対し、次のように述べた。
「一般的な結婚とは異なり、LGBTQの人々にとっての子育ては、非LGBTQの人々に比べて複雑かつ高額になることが多い。同性愛カップルが親になるには、養子縁組、代理出産、生殖補助医療といった選択肢が必要になることが多く、異性カップルにはない費用や手続きが伴う場合がある」