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トランプとゼレンスキー「今回は仲良し」演出の裏で進む「駆け引き」...プーチンとの3者会談も視野に

2025年8月19日(火)12時15分
トランプ米大統領とゼレンスキー大統領

トランプ米大統領は8月18日、ホワイトハウスでウクライナのゼレンスキー大統領と会談し、米国がウクライナ戦争終結のためのいかなる合意においてもウクライナの安全保証を「支援する」と表明した。ただ、支援内容は明らかになっていない(2025年 ロイター/Kevin Lamarque)

トランプ米大統領は18日、ホワイトハウスでウクライナのゼレンスキー大統領と会談し、米国がウクライナ戦争終結のためのいかなる合意においてもウクライナの安全保証を「支援する」と表明した。ただ、支援内容は明らかになっていない。

トランプ大統領は会談の冒頭で記者団に対し、「安全の保証に関し、多くの支援が提供されるだろう」とし、欧州諸国について「彼らは防衛の最前線にいる。われわれは彼らを支援する」と語った。安全の「保証」とは何かという記者団からの質問に対しては「全てだ」と応じた。


 

トランプ氏はゼレンスキー氏や欧州首脳らとの会談後、ロシアのプーチン大統領と電話会談し、プーチン氏とゼレンスキー氏の会談の手配を始めたと表明した。

ゼレンスキー大統領との1対1での会談後、トランプ氏は「良好な会談だった」とし、ウクライナに対する安全保証の重要性について話し合ったと明らかにした。

ゼレンスキー氏も「米国がこのように強いシグナルを発し、安全保障の保証の用意があることは非常に重要だ」と述べた。

最終的な和平に向けた合意は「近い将来に実現できる」としつつも、「領土の交換」の可能性についても議論しなければならないという認識を示した。

一方、トランプ氏は一時的な停戦なしに、ウクライナ危機の終結に向けた交渉を進めることは可能と指摘。停戦がもはや和平合意の必須条件ではない考えを示唆し、プーチン氏の主張に同調する立場を示した。

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