少子化で韓国軍6年で2割縮小――北朝鮮との肉弾戦でとりわけ不利に
South Korea's Population Crisis Shrinks Military Amid Threat From North
一部の専門家は、こうした兵力不足を補うための技術活用に注目している。
「日本や韓国のように軍務に就く人材不足が深刻な国では、省力化技術への投資が加速している」と、ワシントン・カレッジの政治学・国際学教授アンドリュー・オロスは、2024年6月に戦略国際問題研究所(CSIS)で語った。
一方で、楽観的でない見方もある。「国境を接する重武装の敵を前に、人を技術で完全に代替することには限界がある」と、防衛省高官のコメントを韓国紙・コリアタイムズが報じている。
北朝鮮は技術面で劣るものの、韓国の2倍以上の現役兵力を維持し、韓国の人口密集地を射程に収める約6000門の砲兵部隊を保有。弾道ミサイルや核兵器開発も拡大を続けている。
韓国政府は2008年以来、不妊治療から住宅補助までを含む少子化対策に2000億ドル以上を投入してきた。
2024年には、30代前半から半ばの「第二次ベビーブーマー」世代の結婚増加に伴い、出生数が10年ぶりに増加したが、この傾向が長期的に続くかは不透明だ。