中国軍の汚職粛清、指揮系統・即応態勢に打撃=英国際戦略研究所
習近平国家主席の閲兵、2025年9月の軍事パレードで撮影 REUTERS/Tingshu Wang/File Photo
Greg Torode
[香港 24日 ロイター] - 中国で続く軍内部の汚職粛清により、指揮系統に深刻な不備が生じ、急速に近代化する人民解放軍(PLA)の即応態勢が損なわれている可能性が高い――。英国際戦略研究所(IISS)は24日、年次報告書「ミリタリー・バランス」でこう指摘した。
IISSは、汚職粛清は最高指導機関である中央軍事委員会に加え、戦区司令部、兵器の調達・開発、防衛関連の学術機関にまで及んでいるとし、粛清は不完全なものになる公算が大きいと分析した。
IISSは「組織の観点から見ると、欠員が補充されるまで人民解放軍は指揮系統に深刻な不備を抱えたままとなる」と指摘。
縁故で昇進した人材がおり、契約上の問題で欠陥のある兵器が導入され、士気全般が損なわれた場合には「粛清が短期的な影響を及ぼすことはほぼ確実だ」と分析した。
一方で影響は「一時的」とし「近代化は今後も加速して進む公算が大きい」との見方も示した。
IISSは、世界的に防衛費が増える中でも、中国の軍事支出の伸びは他のアジア諸国を一貫して上回っていると指摘。アジア全体に占める中国の比率は2025年に約44%へ上昇し、10─20年平均の37%から拡大した。





