デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を呼びかけ ライオンのエサに
Zoo Asks Visitors to Donate Small Pets as Food for Predators
また、こうした試みによって、飼育動物の自然な食物連鎖を再現しようとしていると説明。「動物福祉と専門的な飼育の観点から」行っているとし、寄付された動物は専門のスタッフによって「穏やかに安楽死」させると書いている。
オールボー動物園は1935年に開園し、年間の来園者数は約50万人。フェイスブックページでは、同園の使命を「自然保護」としている。
動物園のウェブサイトには寄付についての詳細も記載されており、肉を食べるトラが骨付きの肉をかじる写真の下には、ウマの寄付も受け付けるとある。
ウマの場合、生きたまま園内に搬送され、飼育員と獣医によって安楽死させられた後、解体される。
ニワトリ、ウサギ、モルモットの寄付は、1回あたり最大4匹までとなっている。
デンマークの放送局TV2によると、2025年から現在までに、同園には137匹のウサギ、53羽のニワトリ、18匹のモルモット、12匹のタラ、22頭のウマが寄付されたという。
オールボー動物園はフェイスブックで次のように述べている。
「さまざまな事情で手放さざるを得ない動物がいる場合は、当園が寄付を受け付ける。訓練を受けたスタッフが穏やかに安楽死させた上で、飼育している捕食動物のエサとして活用する。この方法により命の無駄をなくし、捕食動物の自然な行動と栄養、健康を確保できる」