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デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を呼びかけ ライオンのエサに

Zoo Asks Visitors to Donate Small Pets as Food for Predators

2025年8月5日(火)18時55分
トバイアス・メイジェス
ライオン

インドのサルサナ自然公園のライオン(グジャラート州)ANI Photo

 

<ペットや家畜として飼われていた小動物を「自然に近い状態で」捕食動物のエサにする。飼えなくなって捨てるより理にかなっているという>

デンマークのオールボー動物園が、飼育する捕食動物のエサとして使うため、モルモットやウサギ、ニワトリなどの小動物の寄付を来園者に呼びかけている。

【動画】大型肉食獣も暮らすオールボー動物園

フェイスブックへの投稿によれば、ヨーロッパオオヤマネコなどの捕食動物には、野生での自然な捕食行動に近い形で、動物のまるごとの個体(ホールプレイ)を与える必要があるという。これらの動物にとって、モルモットやウサギ、ニワトリは重要な食材となっている。

寄付された動物がどの種に与えられるかは明記されていないが、動物園の公式サイトによると、飼育されている捕食動物には、アジアライオン、ホッキョクグマ、スマトラトラなどが含まれる。

動物園の広報担当者はニューズウィークの取材に対し、何年も前から小型家畜を肉食動物のエサとして使用しており、「多くの来園者や協力者がこの取り組みに賛同している」とメールで説明した。

動物園はSNS投稿で、「さまざまな理由で飼えなくなった健康な動物がいる場合は、ぜひ寄付してほしい」と述べている。

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