最新記事
エンパワメント

なぜ女性の健康は「後回し」にされてきたのか?...もっと多くのSTEM分野で「見えない格差」を乗り越える

The Time Is Now for Women and Girls in STEM | Opinion

2025年8月11日(月)08時20分
テリ・L・フィリップス(医学博士/メルツ・エステティックス社最高医療責任者[CMO])
研究者

geralt-pixabay

<なぜ女性の健康は置き去りにされてきたのか。いま世界で変革の声が高まっている>

女性の健康は、今なお危機にさらされている。

女性たちは医療の礎(いしずえ)となっている研究や意思決定の場から排除され、過小評価されてきたことは今さらニュースではない。


彼女たちの声、アイデア、リーダーシップは、単に待ち望まれているだけでなく、女性の命を危険にさらし続ける格差を埋めるために、今や不可欠なものでもある。それにもかかわらず、医学研究と臨床において、女性に対する投資は男性に比べ著しく少ない。

世界経済フォーラム(World Economic Forum)」によると、2020年にがん領域を除く研究開発資金のうち、女性特有の疾患に充てられたのは、わずか1%にすぎなかった。

女性の訴えは、しばしば医師に軽視され、そして社会的に語るのがはばかられる話題として扱われている。

2022年の「カイザーファミリーファンド女性の健康調査(Kaiser Family Fund Women's Health Survey)」では、過去2年以内に医療機関を受診した女性のうち、29%が医師に訴えを無視されたと回答し、15%が「信じてもらえなかった」、13%が「自分に責任があるとほのめかされた」と答えている。

しかし、それが「当たり前のこと」であり続けてあってはならない。いま、女性たちは声を上げ始めている。長年続いた社会規範を打ち破り、健康とウェルネスに対して、より包括的なアプローチを模索している。

では、私たちに何ができるのか。

日本企業
スパイス企業の新戦略...エスビー食品が挑む「食のアップサイクル」とは?
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ホルムズ海峡の船舶通過、停戦後も停滞 イランが航行

ワールド

イラン「地域和平にレバノン含めるべき」、停戦違反に

ビジネス

再送-米GDP確報値、第4四半期は0.5%増に下方

ビジネス

ウォーシュ氏、5月にFRB議長就任と確信=NEC委
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプの大誤算
特集:トランプの大誤算
2026年4月14日号(4/ 7発売)

国民向け演説は「フェイク」の繰り返し。泥沼化するイラン攻撃の出口は見えない

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文章」...歴史を塗り替えかねない、その内容とは?
  • 2
    ポケモンで遊ぶと脳に「専用の領域」ができる? ポケモンが脳の発達や病気の治療に役立つかも
  • 3
    韓国、生理用品無償支給を7月から開始 靴の中敷きで代用した少女たちから10年、アジア初の普遍的支援へ
  • 4
    撃墜された米国機から財布やID回収か、イラン側が拡…
  • 5
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収され…
  • 6
    戸建てシフトで激変する住宅市場
  • 7
    高学力の男女で見ても、日本の男女の年収格差は世界…
  • 8
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 9
    目のやり場に困る...元アイスホッケー女性選手の「密…
  • 10
    「嬉しすぎる」アルテミスII打ち上げのNASA管制室、…
  • 1
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 2
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文章」...歴史を塗り替えかねない、その内容とは?
  • 3
    韓国、生理用品無償支給を7月から開始 靴の中敷きで代用した少女たちから10年、アジア初の普遍的支援へ
  • 4
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始め…
  • 5
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライ…
  • 6
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐ…
  • 7
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 8
    ポケモンで遊ぶと脳に「専用の領域」ができる? ポ…
  • 9
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 10
    米軍が兵器を太平洋から中東に大移動、対中抑止に空白
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 6
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 7
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 8
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 9
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中