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航空機事故

航空機パイロットはなぜ乗員乗客を道連れに「無理心中」してしまうのか

The Rare But Terrifying Risk of Pilot Murder-Suicides in Air Travel

2025年7月25日(金)11時20分
ヘスス・メサ、カーミヤ・クリシュナン

燃料遮断は偶発的に起こりえない?

7月15日付のウォール・ストリート・ジャーナル紙によると、事故機の燃料制御装置は離陸後、数秒以内には停止されていた。インド民間航空総局によれば、2つのスイッチは約1秒の間隔で切り替えられていたという。


航空コンサルタントで元ボーイングパイロットのモハン・ランガナサンはインドのニュースメディアNDTVに対し、燃料遮断が偶発的に起きた可能性は「絶対に」あり得ないと語った。

「燃料を制御するスイッチの切り替えは手動でしかできない。自動的に切り替わることも、電源障害で切り替わることもない。......スライド式ではないからだ。スイッチを切り替えるには、引っ張って上下に動かさないといけない。そのため、誤ってスイッチをオフにしてしまうことはない」

調査当局は今なお、操作が故意だったのか事故だったのかを断定していない。インドの航空事故調査局は、時期尚早な俗説に飛びつかないよう注意を呼びかけている。

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