メキシコ湾で石油タンカー供給逼迫、アジア・欧州勢が米国産油求め
3月、ガルベストン湾に停泊する原油タンカー。REUTERS/Antranik Tavitian
Anushree Mukherjee Shariq Khan
[1日 ロイター] - 中東産石油の供給を断たれたアジアや欧州の製油業者が、米国産の石油・燃料を輸入するために船舶を次々と押さえているため、メキシコ湾ではここ数週間、石油タンカーの供給が逼迫している。
米・イスラエルとイランの戦闘により石油タンカーのホルムズ海峡通過が困難になったため、製油業者は米国、ブラジル、西アフリカ産の石油輸入に奔走している。
海運分析プラットフォーム「シグナル・グループ」のデータによると、メキシコ湾で入手可能な船舶は過去1カ月で差し引き41%減少。約200万バレルの原油を積載できる大型石油タンカー(VLCC)の空きは3月1日時点の20隻から先週は10隻へと半減した。
積載量がそれぞれ約100万バレルと75万バレルの中型船舶、スエズマックスとアフラマックスも供給が逼迫。シグナル・グループのシニア市場アナリスト、マリア・ベルツェレトウ氏によると、1月末以降、メキシコ湾で入手可能なスエズマックスは40―45%減少し、アフラマックスも2月中旬のピークから約70%落ち込んだ。
オケアニス・エコ・タンカーズのアリスティディス・アラフォウゾス最高経営責任者(CEO)の話では、北海ブレント原油に対する米国産標準油種(WTI)の割引(ディスカウント)幅が拡大していることが、メキシコ湾のタンカー需要に拍車をかけ、入手可能なタンカーの減少につながっている。
アラフォウゾス氏は、その結果としてスエズマックスとアフラマックスの運賃は最高30万ドルと、過去5カ月の平均6万ドルから「前代未聞の」急騰を見せていると語った。
アナリストは、運賃の高騰が日用品価格に転嫁され、経済活動に打撃を及ぼしかねないと懸念している。





