実はトランプ政権にも「クィアの閣僚」がいる...10年目の同性婚に訪れた「最大のピンチ」

FEARS FOR GAY RIGHTS

2025年7月16日(水)18時23分
ジェイソン・レモン

16年の大統領選中にトランプがコロラド州の集会で、「LGBTはトランプを支持する」と書かれたレインボーフラッグを手にする場面があった。

ログ・キャビン・リパブリカンズなど共和党系のLGBTQ+擁護団体がトランプ支持を表明し、トランプもツイッター(現X)に「LGBTコミュニティーの皆さん、ありがとう! 私はあなたたちのために闘う......」と投稿した。

史上最高位のLGBTQ+

トランプは1期目に、同性パートナーと暮らすリチャード・グレネルを駐ドイツ大使に任命し、20年には国家情報長官代行にも起用した。同性愛を公言する人が米政権で閣僚級のポストに就くのは初めてだった。

24年の共和党全国大会を前に、トランプは党の綱領から「結婚は1人の男性と1人の女性の間のものである」という定義を削除させた。代わりに、党は「結婚の神聖さ、子供を持つという祝福、家族の基礎的な役割を尊重し、働く親を支援する文化」を推進する、と記された。

トランプは2期目にも、同性婚をしているスコット・ベッセントを財務長官に任命。ジョー・バイデン前政権のピート・ブティジェッジ運輸長官に続き、同性愛を公表していて上院で承認された2人目の閣僚となった。

ベッセントの序列は大統領から5番目で、アメリカ史上最高位のLGBTQ+でもある。

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