ゾウがミャンマー内戦で重要な役割を果たしている「実態」...密猟が野放しになっている現実も
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同時に、国内の他の地域では法の支配が崩壊したことで、絶滅危惧種の野生動物全体を脅かす密売が増加している。インド治安部隊は、過去3年間にインドとミャンマー国境沿いの作戦で、珍しい鳥や動物を相当数押収している。
「インドでの野生生物に対する莫大な需要は、新型コロナウイルスのパンデミック直前から急増した」とオズウェルは述べる。「混乱と紛争が続くなか、違法な取引は野放しになっている。ヤンゴンの港湾は最小限の監視と責任で運営されており、野生生物を含む違法商品の中国やインドへの密売を可能にしている」
何よりも、ミャンマーのゾウには内戦の終結と平和の回復が必要だ。それによって保全活動と通常の生活リズムの継続が可能になる。
「内戦は、ミャンマーのゾウの将来の幸福をさらに不確実にしている。ゾウの生息地は危険にさらされており、彼らを世話するための資源も減っている」とリントナーは述べる。「戦争は全ての人に影響を与えるが、ゾウも例外ではない」
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